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レビュー

マタンゴ

マタンゴという特撮映画をご存じだろうか。 1963年に封切られた映画である。配給は東宝、監督は本多猪四郎、特撮監督はかの円谷英二である。

簡単にストーリーを説明すると…

ヨットで海に繰り出した7人の若い男女が遭難し、無人島に漂着した。そこはカビと不気味なキノコに覆われた孤島で、キノコ以外に食料はまったくなかった。やがて彼らは食料と女性を奪いあい、対立しあう。そんな飢餓と不和の極限状態の中、不気味な怪物が出没しはじめる…。

という幻想怪奇映画である。
その続編というべき長編小説が出版されていたので、早速購入した。



読み始めてみると、かなり面白くてすぐに読み終えてしまった。
マタンゴの映画を観た人には、すぐ小説の世界に入り込むことができる。 逆に映画を知らない人は、まず映画を観るべきである。
本の内容はネタバレになるので詳しくは書かないが、どんでん返しに次ぐどんでん返しで、全く救われない悲壮感が漂うラストである。
この本を読んだ後、しばらくキノコ料理はいただけない。

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